「2030年超高齢未来」東京大学高齢社会総合研究機構 [ビジネス書]

2030年 超高齢未来 ―「ジェロントロジー」が、日本を世界の中心にする
- 作者: 東京大学高齢社会総合研究機構
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2010/11/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
「2030年、3人に1人が65歳以上の高齢者に
このままでは、少子高齢化で日本は破綻する・・・
そんな暗い空気が漂っています。
しかし、わたしたちには知恵と行動力があるはずです、
いまなら、社会のしくみを変えることで、
超高齢社会を幸せな長寿社会に変えることができるのです、
日本が、世界で最初の「幸せな長寿国家」になる」
と帯に書いてあります。
でも、まずここにあるような「暗い空気」が一部の人にしかないため
ずっと放置されてきたんじゃないかなと思っています。
まず、超高齢社会はどんな社会になるのか、いろいろな統計データを使って解説しています。
p49
社会のファンダメンタルズ(基礎的な条件)が180度転換しようとしている中で、いまわたしたちには「次世代のためにどんな社会を残すのか」という視点が不足しているのではないでしょうか。
p54
これからの超高齢社会を一人ひとりが幸せな豊かな社会にするために、社会構造をどのように変えていくかの方針を打ち立て、国民的な合意を得て、社会の隅々まで行き渡るよう速やかに実施できるかどうか問われています。
それを可能にするのは、国民全体で「前向きの危機感」を共有することではないでしょうか。
これって、著者も「もっとも難しい作業」と書いていますが、これはほとんど不可能じゃないかと思う難しい作業だと思っています。新しい道路を作るとき、何か公的な施設を作ろうとするとき、合意がとれずに、事業が立ちゆかなくなった例は、身近にやまほどあります。
(みんながみんな同じ考えというのは、それはそれで危ない話だとは思うのですけどね)
千葉県柏市の豊四季団地での試みが紹介されています。
理想の超高齢社会づくりのキーワードは「長寿・健康・経済のリンク」だそうです。
本の後半は、メンバーのそれぞれの先生が、それぞれの専門から述べています。
・辻哲夫教授の在宅医療
・村嶋幸代教授の地域の看護ステーション
・伊福部達教授の医療福祉技術(情報ロボット、情報コミュニケーション)
・大月敏雄准教授のまちづくり(地域循環居住)
・牧野篤教授の学びによるコミュニティづくり
・樋口範雄教授の気軽に頼れる弁護士のいる社会
・岩本康志教授の社会保障のありかたの変革
・鎌田実教授の産学連携
これらさまざまな分野の連携が超高齢社会の課題解決の鍵になると書かれています。
住空間と都市機能が社会システムとして機能する街
p163
まず必要とされるのが、街全体がひとつの病院や介護施設のようになる、訪問看護・介護機能や在宅医療機関の整備でしょう
p169
高齢者が就労することで社会に貢献し、生きがいを見出せるようにする。そんな「生き甲斐就労」のモデルを、さまざまな形で試していくことが求められています。
そして、「一人でも多くの人が協調できるしくみをつくろう」と、最後の章では、ビジョンの共有に向けてのメッセージということで4人からの座談会形式のメッセージが掲載されています。
まさに、ビジョンの共有。そのために出版された布教本というところでしょうか。
まだ間に合う・・・と思いたいです。
「デフレの正体-経済は「人口の波」で動く」藻谷浩介 [ビジネス書]

デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21)
- 作者: 藻谷 浩介
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2010/06/10
- メディア: 新書
先日、22年国勢調査の速報が発表されました。
http://www.stat.go.jp/data/kokusei/2010/index.htm
分かりやすく都道府県・市町村別に色分けして、人口増減を図示したものもありましたが、これを見ると本当に、人口が増えているのはほとんど東京周辺。そして、全国の4分の3の市町村が人口減です。
この本「デフレの正体」は、サブタイトルにあるように、人口の「率」ではなく「数」に注目して述べています。地域間格差とかいわれるけれども、地方も都会も等しく、現役世代が減少し、高齢者が激増している。そして団塊世代の加齢による高齢者のさらなる増加。
戦後のベビーブーム世代は、平均4人兄弟だったとか。家を相続できない次男以降が都会に出て来て、そして家を買う・・・これが住宅バブルの原因の一つと。では、今後どうなる?
この本を買った理由の一つとして、ぱらぱら見ているときに、「出生率上昇では生産年齢人口減少は止まらない」というところを見たことにあります。
これについて、以前の疑問を思い出しました。
合計特殊出生率は例年6月上旬に速報値が出ます。あるとき、率は上がっていても、出生数は増えていないことに気がつきました。
合計特殊出生率は年齢別出生率の合計になります。15歳の女性の出生率+16歳の女性の出生率+…+49歳の女性の出生率です。
ここで、問題なのは、各年齢の女性の人数が同じではないことです。だから、人口の多い年齢の出生率が減ったら、人口の少ない年齢の出生率が上がっても、生まれた子どもの数が少ないということになるとのこと。
だから、そもそも子どもを産める年齢の女性の数が少なくなれば、いくら率が上がっても、生まれる子どもの数は少なくなります。
また、いくら子どもが生まれても、高齢者の数が多い(多くなる)ことに変わりはありません。そして今年生まれた子どもたちが大人になって、年金の掛金を払うようになるには20年かかるわけ。
よくわからない「率」よりも、はっきりした「数」で説明していることが分かりやすいですが、「ではどうすればいいのか」の部分についてはなんとなく納得いきません。
たとえば、「高齢富裕層から若者への所得移転を」「女性の就労と経営参加を当たり前に」など、以前からいわれていることです。ただ、なかなかできない。女性の就労については、進んできていると思いますが。たぶん、よっぽどのことがない限り、変化はゆっくり進んでいく。そしてそれよりも高齢化のスピードの方が早いのではないかと思います。
少子化対策は待ったなし、といわれ続けています。
p191
「結婚しない人を結婚させる、産みたいのに子どものできない人を苦労させるのではなく、一人産んだ人が二人目を、二人産んだ人が三人目を安心して産める社会にすることがだ大事だし、効果的です。出生率を上げるには。」
これについては、まさにこれが「効果的」だと思います。たしか少子化社会白書(今は、子ども・子育て白書)もそういった感じで記載してあったと思います。
しかし、それはたしかに「率」はあがるかもしれないけど、結婚する人が少なくなると、子どもの数は少なくなりますね。
いろいろな策が出てますけど、特効薬はないので、たくさんの策をやっていく必要があると思います。結果がでるのは何十年も先になりますが。
【気になったポイント】
p101
首都圏で起きているのは、「現役世代の減少」と「高齢者の激増」の同時進行です。」
p124
つまり住宅市場、土地市場の活況は、最初は団塊世代の実需に基づくものであってバブルではありませんでした。ところが日本人のほとんどが住宅市場の活気の要因を「人口の波」ではなく「景気の波」であると勘違いしたために、住宅供給を適当なところで打ち止めにすることができず、結果として過剰供給=バブルが発生してしまいました。
p150
生産年齢人口→付加価値額の減少を、原理的に補いきれない生産性向上
p190
「出生率上昇」では生産年齢人口減少は止まらない
「日本経済の真実 ある日、この国は破産します」辛坊治郎 辛坊正記 [ビジネス書]
平日朝、辛坊さんのテレビを見ているので、2週間ほど前に、著者を見て買い込みました。
話し言葉で書かれていることと、重点ポイントが朱書きされていることから読みやすく、すらっと読んでしまいました。今日、近くの本屋に行ったら、売れている本ベスト1になっていたので、読み終わって気になった部分をメモっておこうと思った次第です。
帯に赤字で書いてあるのは「暴論・亡国論にだまされない、スラスラ読める経済入門書」です。
その上には「小泉・竹中改革が、日本沈没を食い止めていた。子ども手当は、子どもたちの首をしめる」
と書いてあることから、どういった立場(見方)で書いているのか、想像がつきます。
この本の中でも、「メディアの持つ負の影響力」として、高名な評論家の「ゴミのような見解」について批判しているのですが、たぶん「高名な評論家」が言うことは、その場で聞くときっともっともなこと(少なくともそう聞こえる)だったのではないかと思っています。そうして、この本を読むと、それはそれで納得します(した気がします)。
こうなると、いろいろな有名人の誰を信頼すればいいのか・・・悩むところです。
ただ、こういう風に書いてあると、この本を読むときも、本当なのかどうか、単に有名人だからということで鵜呑みにせず、自分で考えながら読む姿勢が大切ではないかと思います。
この本ではいろいろなグラフや図表が出ています。ほとんど国や日本銀行など公表されている信頼できる(と思われる)データを使っているようなので、その点では信頼できるのではないかと思います。
(本によっては筆者が独自に調べたサンプル数のすくない「データ」が載っていたりしたこともありますから)
p44
日本が持つ労働力と貯蓄と技術を、自らの成長のためにどれだけ有効に使うか、それらをどれだけ上手に増やせるかが国の将来を決めます。働ける人が生活保護や親の財産に頼って遊んでいたら、あるいは働きたいのに仕事がなかったり保育園がなくて働きに行けなかったりしたら、労働力が無駄になります。
国民の貯蓄が競争力を失った産業や企業に縛りつけられて成長企業が育たなければ、国民がいくら貯蓄しても消費が減るだけで経済の成長につながる設備投資は増えません。貴重な研究開発投資が成長力のある分野を見極めずに漫然と行われたり、折角の技術が日本で活用されずに海外に流出したりしたらGDPの成長は望めません。
先日、新聞広告では最後の章に書かれた「日本を滅ぼす5つの『悪の呪文』」が書かれていました。
ここだけみると「ん?」と思いますが、最初から読んでいくと、すっと頭に入ってきます。全体のまとめのようなものです。
本の口調が話し言葉なので、読みやすいのですが、この時期にこの本を出しているのは「あるべき日本の姿に向かって果敢に行動しなければならない時です」と、あとがきで書いてあることが表していると思います。
この本を読見終わって思ったのは、これって書いている人の年齢で立ち位置がかなり変わってしまうのではないかということです。高齢者と若者では、このままでは利害が対立してしまうと思います。パイの大きさが変わらない限り、取り分の奪い合いになってしまう。このままでは、人口が減っていくとともに、(又はそれ以上に)パイが小さくなってしまう。著者は、若者ではないけれども、ベビーブーム世代よりも下、ということで、人口が少なくなってきている世代です。
やはり、自分でよく考えましょう。これが、この本の結論なのだと思います。
「大事なことはすべて記録しなさい」鹿田尚樹 [ビジネス書]
帯には「あらゆるツールを使ってただ記録するだけ」「整理しない!」「分類しない!」「ファイリングしない!」とかいてあります。
最近、帯が表紙の一部のようになっているデザインの本が目立ちますが、これも、内容のダイジェスト版(?)として裏表紙に10項目のチェックポイントが記載されていました。
たとえば
□家中にペンを置いておく
□100円ノートと漏モレスキンを使い分ける
□デジカメで、人の顔と看板を撮っておく
□時間簿でムダな時間を見える化する
□ICレコーダーで自分の話を録る
など・・・・
ルールは次の5つ
(1)【大事】大事なことはすべて記録する
そもそも「大事なこと」って言っても、それを判断するのか結構大変なんじゃない・・・と思って見てみると
「大事なこと」になりそうなものを、すべて記録しておくという方法です。
ということで、最初は余計なことを記録していても、そのうち勘所が見えてくる・・・らしいです。
(2)【時系列】日付と時間を書く&整理・分類しない
見るのが自分ひとりなら、あえて分類する必要がないという意味みたいです。
(3)【シンプル】「箇条書き」&「単語」(キーワード)で書く
特に「数字」と「固有名詞」は記録する。
(4)【1×1】1つのページに、1つのコンテンツ
後で探すために「見出し」をつけるので、1ページに1見だし
(5)【読み返す】1日5分、記録を読み返す
著者は寝る前に自分のブログ、読書ノート、スケジュール帳のどれかにざっと目をとおすそうです。
でもよく考えてみたら著者は「人気書評ブロガー」とのこと。
読書ノートは商売道具というところでしょうか。そのためか、読書ノートの例もでていましたが、かなり丁寧。ここまでできない・・・と思いましたけど、これが仕事なんですね。
記録インプット術でもいろいろ紹介されていますが、なるほどと思ったのは次のとおり
□ノートも毎日用と勝負用を使い分ける
ノートというよりも、メモ帳でしょうかね。
「情報を捕まえる虫取り網」だそうです
□スケジュールもA6サイズで統一する
最近はやりですね。少々小さい気がするのですが。
たしかに1ページ1項目だったらこのサイズだと思います。
□ベースノートはA5サイズのリング式
膝の上にノートを広げるにはB5は少々大きすぎるそうですが、ちょっと堅めノートカバーをつけていれば問題ないので、わたしはB5を使っています。昨年はA5サイズを使っていたので、仕事内容によるかなと思っています。
□自分だけのオリジナル教科書、Bノートを持ち歩く
Bは「バイブル」「Bank」「(ドラクエの)冒険の書」の意味だそうです。
このなかで、一番納得したのは「冒険の書」。うん。
著者はモレスキンのクラッシックタイプを使っているとのことです。ハードカバーでゴムバンド付き
A6サイズです。そしてこれを常にポケットに入れて持ち運ぶそうです。
□ネット画面はキャプチャー機能を活用して記録する
□実物をそのまま貼る
□ICレコーダーを選ぶときのチェックポイント
ダイレクト接続できるかどうか
MP3形式で録音できるか
USB接続で充電できるか
□必ず集合写真を撮る ←セミナーの例が出ていましたが主催者じゃないと難しいのでは
□手書きの会議録もカメラで記録
□書類は基本的にドキュメントスキャナに保存して、あとは捨ててしまう
これはいますごく納得しています。1~2ヶ月前に小型のスキャナを買ったのですが
これが便利で、もしかして・・・と思って捨てられなかった書類をスキャンすることで
気分すっきり捨てられます(笑) しかも、著者おすすめどおり、ファイル名に日付を入れてあるので
後から探すのも楽。書類の地層を発掘するよりも便利なので、おすすめです。
他にもいろいろ、便利な小ネタがあるので、いったん読んだ後、忘れた頃に読み返すのがいいのかなとも思います。
「なぜあの人は整理がうまいのか」中谷彰宏 [ビジネス書]
本屋でふと表紙の折り返しをみると「崩れた書類の山は全部捨てる。」とだけ書いてありました。
・・・・何?、つい、さらにパラパラを見て見ると、目からウロコの格言?が・・・
筆頭に「整理がうまくなる63の方法」が書いてあり、その後に、目次として63の項目がありました。
こんなもん、あたりまえ。と思うものと、へぇ~と思うけれども実行する気が起きないものと、これはしっかりメモっておかないと・・と思うものと。
著者によると、60「読み終えた本や雑誌は、捨てる」のが原則らしいです。といっても、全部捨てるのではなく、本棚の入れ替えをするということみたいです。従って残す本は「競争率100倍」で自分の中で面接すると。
「本は買ってのではなく借りたと考え」るみたいですが、私はさすがに100倍にする気はありません。2倍に・・・できるかなあ。でも、そのくらいはやらないと本が増える一方です。
おもしろかったのは「そこそこ整理できる人はいない」と、整理のできる人とできない人しかいないと言っています。わたしは、できない人の方です。だからこの本、買ったんですけどね。
かなり意外だったのは、こういう項目でした
・書類の山が崩れるのは、捨てていいサイン。
・捨てる前に、中身を見直さない。
・自分が使わないものは、ほかの人も使わない
・分類する前に捨てる
・読みかけでとまっている先に必要な情報はない
→読みかけの本は捨てる
・使いかけが、使い終わり→使いかけでも捨てる
・2番手以下のモノはいらない
納得したのはこんな項目
・仕事まわりと、日常生活は連動する
→まず、家にあるいらないものを捨てよう
・仕事ができる人は、抱え込まない
→仕事を人に回す
・書類に日付を入れる
・コピーは縮小でとる
・ブランド品の入っていた紙袋:箱は捨てる
・毎週1回「、自分のモノを捨てる日を決める
・整頓とは元に戻すこと
・散らかっているモノは好きなモノではない
すごく軽く読める本だったので、すぐに読み終えました。
いろいろ納得するところが多かった本なのですが、倍率数倍と考えると、必要事項だけメモしておけば、置いておかなくてもいいような気がしないでもない。100倍だったら、即、古本屋ですが。
まあ、「読みかけ」にはならなかったので、結構必要な情報が入っていると思っています。
【本日の一言】
p196 捨てることは、引き算の美学です。
「人生を劇的に変える東国原的勉強法」東国原英夫 [ビジネス書]
東国原知事の勉強法いうことですが、勉強を始めるに遅いということはないということを体験(41歳から勉強を始めて大学に入った)ことと、A6ノートを使ったノート作成術だと思います。
この本を買おうと思ったのは、まずパラパラと見ていて、ポイントが赤字で大きくなっていて、手軽に読めそうだったことと、その割につかえそうな方法が書いてあったことです。
・気になったキーワードを1冊のA6ノートにどんどん書いていく
見出しのようにキーワードを書いてそれを四角で囲む
その意味、問題点、背景などをまとめる
・同じキーワードが出てきても何度も書く
以前に書いたことを覚え切れていないので、また改めてメモをする。
・最初の2~3ページに古いノートのまとめを書いておく
1ヶ月1冊でまとめる、このノートを3ヶ月持ち歩く
反復をしているとキーワードの記憶が自分のものになっていく
・資料はA4の紙1枚にまとめる
・自分のマニフェストを書く 10年計画 → 1年計画
・行政上のあいさつは最初の3行と最後の3行を記憶してしまえば、
あとはその場にあった自分なりの考え方を言えばいい
・ノートは左ページと右ページを分けて書く
右は黒板の内容を書き写す
左は自分が気になったキーワードを書いていく。
自分が考えたこと、気になった単語は書き入れ、後で疑問点は調べていく
上の余白は事務的な連絡事項
下の余白は教授が口にしていた英単語など
・5分あったら勉強できる
・疑問点は残しておかない
最後は何故か宮崎県の名産品カタログというところが、なんか・・・さすがです。
「面倒くさがりやのあなたがうまくいく55の法則」本田直之 [ビジネス書]
面倒くさいことはほうっておくと雪だるま式に増えていく!そうならないために
ーーー逆転の発想術!!!
タイトルと↑の帯の文句を見て、発作的に購入しました。パラパラッと見ていると、図が多く、黒と青の2色刷で見やすい本です。55全部新しいこととは、まったく思いませんが、そのうち数個、ああ、そうなんだと思えるものがあればいい。
そんな気持ちでした。
で、忘れないためにここにメモ。
法則9 むずかしく考えない
そもそも考えるという行為は物事を複雑化させるためにあるのではありません。物事を単純かしていくため、われわれは考えるのです。
→「その考えを他者にわかりやすく説明できるか」
法則10 メモをする
生活空間のあらゆる場所にペンを置いておく
→忘れずにその場でメモできる
・職場ではやはり持ち歩くしかないのではと思う。自宅でも(義母と同居なので)トイレに置くのはちょっと・・・
でもトイレって結構アイデアがわくのですよね。しょうがないから携帯にメモかな?携帯のストラップにペンをつけておけと書いてあった本もあったけど。
法則21 「朝5分」に一番力をそそぐ
毎朝5分その日の予定を考える時間をつくる
法則22 定位置をつくる
定位置を決める
どんどん捨てる
→書類の場合「使いそうな気がする」というレベルであれば、すべて捨てる
法則30 モノを捨てる
「いつか使う日」がやってくることは永遠にありません。
法則32 二度寝しない
眠たい朝でもしっかり太陽光線を浴びると、驚くほど気分がスッキリして心地のよい目覚めが得られます。
法則44 ルールを覚える
明文化されたルールと明文化されていないルール(こうすればうまくいくという法則のようなもの)
法則50 「仕事」をする
「仕事」と「作業」
→「それば成果につながるのか?」
法則51 タッチタイピングを極める
タイピングソフトを購入して3日集中的に練習する
法則54 英語を勉強する
あと7~8年もすれば確実に、「英語ができないと仕事にならない」「英語ができないと損をする」という時代がやってきます。
「面倒くさいから、面倒が起こらないように工夫する」
最初に、九九の例が出ていました。九九を覚えるのは面倒くさい。でも覚えなかったら・・・・将来もっと面倒になる。
だから、ここに55の例が出ていますけれども、大部分はごくあたりまえのことです。
でも中には、「パソコンを頻繁に買い替える」(なんと4~5ヶ月に1回)という経済的にそれは無理・・・というものもありますが。(そもそも、そこまでパソコンに最新性能を要求していないので)
法則名だけでは意味不明のものもありましたけれども、内容を読むと納得するものと、あまり同意できないものと、なんだそんなことかと思うモノと・・・
考え方編
「目標」をつくる、相手の話を聞く、やる気を下げない、変えられないものに執着しない、「出来ない理由」を考えない、運を上げない、素直になる、いい人ぶらない、むずかしく考えない、メモをする、グチらない、無意識化する、型にはまる、人のせいにしない、短期で考えない、がんばらない、、見返りを期待しない、自己責任にする、根拠をさがす、時間を大切にする
日常生活編
「朝5分」に一番力をそそぐ、定位置をつくる、全部予約する、体を動かす、しっかり眠る、書店に足を運ぶ、マニュアルを熟読する、我流でやらない、強制力を利用する、モノを捨てる、調べつくす、二度寝しない、2次会には行かない、ファイリングしない、家計簿をつける、二度とおなじことをしない、時間割で動く
仕事編
やらないことを決める、「お手本」を見つける、パソコンを頻繁に買い替える、外に出る、相手を変えようとしない、遅刻しない、ルールを覚える、先を読む、パソコンとケータイに詳しくなる、議論しない、聞く前に調べる、会社に依存しない、「仕事」をする、タッチタイピングを極める、自己紹介しない、付き合い酒をしない、英語を勉強する、人脈をつくる
「レバレッジ時間術 ノーリスク・ハイリターンの成功原則」本田直之 [ビジネス書]

レバレッジ時間術―ノーリスク・ハイリターンの成功原則 (幻冬舎新書)
- 作者: 本田 直之
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2007/05
- メディア: 新書
「レバレッジ・リーディング」がベストセラーになっていますが、最近いろいろな雑誌にも記事が出ていたりして、「レバレッジ」という言葉が珍しくなくなりました。
本は必要な部分をしっかり読み、それ以外の部分は読み飛ばす、という速く読むための必須テクニック(?)を書いてありましたが、この時間術ではいろいろな小技が書いてあります。
基本は時間も投資で増やすということですけど。
最近いろいろ時間術とか速読とか仕事効率化の本がでていますけど、この本は結構実際にできそうな事が書いてあると思っています。ただ、「都心に住む」という職住隣接の考えとか、時間節約のために満員電車ではなくタクシーに乗るとかいう部分は、ちょっとパスです。満員電車を避けてグリーン車に乗るとか特急に乗るというのはありだと思いますけど、その辺が経済感覚の差でしょう。
p23
「常に時間はたっぷりある、うまく使いさえすれば」
→ゲーテの言葉だそうです。たしかに、「うまく」使っていない・・・
p47
私が前著『レバレッジ・リーディング』(東洋経済新報社)で紹介したのは、最初に決めた目的のために、役立つ部分だけを引っ張ってくるという、ビジネス書の多読法です。一冊丸ごとを速く読むのではなく、重要なポイントはローギアでじっくり読み、飛ばせるところはトップギアで読み飛ばす。こうして緩急をつけて読む方法です。」
→これは以前から、参考文献のサーチとかビジネス書ではやっています。一般的に小説には向きませんが、途中の描写がダラダラしすぎているときはとばしちゃいます。
p55
私はよく、社員に対して「ゆでガエル」の話をします。ぬるま湯にカエルを入れ、少しずつ温度を上げていると、カエルはその変化に気づかず、ついにはゆで上がって死んでしまうという話です。
→ぬるま湯がさめていく場合よりもシビアです
p58
レバレッジ・スケジューリングの三本柱
「俯瞰逆算スケジュール」と「時間割」、そして「タスクリスト」の三つです。
p59
私は、スケジュールは、俯瞰逆算スケジュールのような能動的な「アクティブ・スケジュール」と、受動的な「パッシブ・スケジュール」の二つに分けられると考えています。
「パッシブ・スケジュール」は順行型で、常に時間に追われている人のスケジューリングです。
p60
「アクティブ・スケジュール」とは逆算型、多くの仕事量をこなして成果をあげつつ、プライベートを楽しみ余裕もある人のスケジューリングです。
→カレンダーが便利
p78
時間家計簿でダラダラ時間をチェック
→「成果」の観点から評価する
→「インプット」時間をまず天引き
p89
毎朝の「タスクリスト」はゴールへの最短ルート
→小さなこともリストにして習慣づけ
つくりっぱなしにせず常に持ち歩く
p114
知識労働社会で求められているのは「時間内は真面目に働く」働き方ではなく、「同じ時間で、より効率的に働く」「同じ時間内で、より多くの成果を出す」働き方です。
p115
面倒なこと、苦手なことこそパターン化
→「机の上は、毎週金曜日に片付ける」「雑誌は月末に整理する」などど、強制的にスケジュールに組み込む
p136
午後の成果を左右する「十五分昼寝」
p141
暗記作業は寝る前にするのがベスト
p155
最悪なのは情報不足のまま迷い続けること
「竹中式マトリクス勉強法」竹中平蔵 [ビジネス書]
帯に記載の「1の努力で10の成果」そういうことができたら便利だな~~~という素朴な気持ちで手に取りました。そして読み終わって思ったことは、実行が伴わないと意味ないけど、ときどき読み返さないと忘れちゃう。
ということで、ふーんと思った部分をメモしてみることにしました。
ちなみに具体的な勉強法として章立てしてあるのが、英語と経済です。
英語については、必要だなあとは思っていても、いまさらそこまで手を広げる気はあまりないので、今回は読み飛ばし状態です。
p48
目先の目標達成だけに追われていては、それだけで終わってしまう一方で、夢ばかり語っていても肝心の経営がおざなりになり破綻してしまう可能性が高いのです。
p50
すべての勉強に締め切りを設定すること。もちろん、ゴールから逆算して計画を練るのです。
p54
「いつまでに何を決めておくこと」だとか「何日までにここまで議論を深めておくこと」といった「To do list」を作りました。
p69
おもしろいと思うネタや情報を見つけたら、いつもスーツの内ポケットにある紙切れに大事なキーワードだけ、すぐさま書き写します。そして、帰宅して寝る前、メールチェックするついでに、これをワードファイルに打ち直すのです。これもまたシンプルにワンフレーズが基本です。ちなみにファイルに打ち直したら手書きのメモ書きは捨ててしまいます。
p78
「バカは何人寄ってもバカである」
p117
「耳学問」で得た知識は、応用が利かずあくまで断片的。やはり、肝心要の政策のロジック解析や、問題解決の具体案などは、自分で書いてまとめて、理解するよりありません。
p167
批判するからには、具体的な対案を出すーーーそれが議論の掟なのです。
p167~167 要約
批判は3種類に要約される
1 コントラリアン型(反対のことを言う)
2 永遠の真理型
3 「ラベルを貼る」型
この3パターンに共通するのは対案がないこと
p184
世界に通じる勉強5の極意
1 聞き上手になれ
2 常に頭を使え
3 できる経験は進んでしろ
4 誰と働くか考えろ
5 仲間は取捨選択しろ
「本当に頭がよくなる1分間勉強法」石井貴士 [ビジネス書]
タイトルを見ても、なんかあやしい。でも、まあなにかアイデアがあればと思って購入。案の定、作者もそう思ったらしく、かなりの部分をこの勉強法が有効であることの説明にかなりの部分が費やされていました。
1 1冊1分で読む
読むというよりも「見る」。最初は1冊10分。見開き2ページを6秒でめくっていく。それも右手で持って左手の人差し指でめくっていく。次は5分。さらに1冊1分。
2日間マスターコースは、1冊を10分、5分、1分+休憩4分の20分で読みます。10分休憩して計30分を3回、つまり3冊読んで90分。この90分3冊を1セットとします。1日目は3セット、つまり4時間半かかりますね。
2日目はまた90分1セットをしたあと、1分間リーディングのみで20~30冊読む。。。。。。らしいです。実行していませんが。
2 重要な部分はページの上の端を三角におっておく。
3 重要な部分を重要度別に4色の紙に青ボールペンで書き写す。それを読み返す。
白い紙に4色ボールペンで書くよりも、ペンを変えないので早いし、記憶に残るそうです。また、1枚を4色に色分けしたデータもホームページからダウンロードできるそうです。
つまり、1冊1分で読み、1秒で復習する。これを何度も何度も繰り返す。
さらにこのシートを重要度別に色別のクリアファイルに入れて何度も見直す。60冊分の復習が1分でできる。
つまり、すばやくポイントを見つけ出して、そこを何度も読み返すということですね。こういっちゃなんだけど、山をかけて、そこをしつこく勉強するって感じかなあ。最初のポイント自体を抽出しそこねたらおしまいって感じ。
【本日の言葉】
p242
人間の記憶は「短い時間の繰り返し」によって太くなります。
p243
人生は、「今やるか、それとも一生やらないか」の2択しかありません。
この「中経出版」でネット書籍サービスというものがあるみたいです。本に登録ナンバーが書いてあって、これで登録すると「マイ本棚」で自分が登録した本が電子書籍で読めます。パソコンがあれば、内容を確認できるのでちょっと便利かな。
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